1910's ☆O.C.White☆ Floor Light

商品詳細

1910年代頃のアメリカ、【O.C.White】社製のフロアライトです。
この会社の製品はアメリカの他社製品に比べると特にクオリティが高い製品で、欧州製ほどのデザイン性は無いものの、と言いますか、機能を優先した結果、当時の『Made in U.S.A.』らしい無骨な機能美を持ちます。もちろん、歯科医師が創始者なだけに非常に緻密なライティングが可能です。
トップ画像と3枚目の画像でお分かりになります通り、わずかにズラした角度でも固定でき、とにかく動きの自由度が高いので、例えばTOP画像の状態から正反対の向きにする事も可能です。

当店では、市場でも常に枯渇状態である >> ブラスのデスクライト を中心に販売してまいりましたが、今回のフロアライトは、それ以上に市場には出てこない物です。

フロアライトにも何タイプかございますが、個人的に一番好みである、ミニマルでスタイリッシュなベル型のスモールタイプのベース(直径28cm × 高さ148cm)です。無駄なデザインがなくシュッとしていていいですね。
なんといってもベースに刻まれた【O.C.WHITE CO. WORCESTER,MASS.】のエンボスもかっこいいです。

もちろん当店でも初入荷となりますが、後述しております通り、細かいディテールで見てもナカナカ珍しい個体となりますので、この機会に是非。
当時、フロアライトはガレージなどで車の整備などで多く使われていたようです。室内インテリアとしてではなく、ご自慢のガレージをお持ちの方にもおすすめです。



今回のランプは元々チャコールグレーのモデルのようで、そして全てのパーツがオリジナルのマッチングかと思います。
("関節裏"の凸付きワッシャー、アーム配線出口のガード用ブッシング等の細かいパーツまでオリジナルで残っております)

NYのコレクターから購入いたしましたが、購入の時点で、支柱とベース、アームの部分がモダンなカラーリングで塗られていました為、綺麗に、そして慎重にその箇所だけを剥離いたしました。
(ジョイント部などはマスキングされて行われていたようで、オリジナルの塗装のままです)

ですので、現状は支柱とベースはフルストリップ状態で、アーム類はジョイント部以外のアーム部分がストリップ状態です。
古い良質な鉄なので、今後のサビは特に気にする事は無いかと思います。

第一アームはまるで経年変色したような真鍮のような鉄で、第二アームはまさに鉄色。(各50cm位のスタンダードサイズ)
ベースの支柱は強度が一番強そうな鍛錬されたであろう真っ黒な鉄(鋼鉄)。   …など、当時使用されていたそれぞれのパートの鉄の、地の美しさを味わえるランプに仕上がりました。

ベースや支柱のトップ、そして第一アームは撮影時の光の反射でメッキのように見えますが、鉄の地金です。
そして、ベース部分は何か研磨されたような模様も見えますが、これは製造時の(鋳造の為)砂型から取り出されたのち、塗装前の表面慣らしを研磨によって行った為だと思います。

実際、塗装の剥離の際にオリジナルの塗装であるチャコールグレーも確認し、その下から現れた表面がこの表面となりますので、当時の ”O.C.WHITE 職人" の作業が残っている感じとなります。この荒々しさも全体的な雰囲気にマッチしてますね。

そして、今回の物は私自身初見となるディテール、もしくは非常に珍しいディテールが満載です。

まずはシェードです。
通常、この【HUBBELL】社のシェードはオール真鍮か、真鍮ネックに鉄製パラボラ(深いグリーン)がベーシックかと思います。
今回の物は深いグリーンのタイプで、通常のソレのように見えますが、地金が異なります。
真鍮ネックに、なんとアルミ製パラボラです。このアルミ製の【HUBBELL】シェードは初めて見ました。欧州製品ではその後多く見られるアルミですが、アメリカ製では逆に古い時代でしか使用されておりません。ですので、恐らくは非常に古くレアなタイプです。
コンディションもオリジナルのペイントのままで申し分ないですね。

ソケットは【H.T.Paiste Co.】製ランプ・ソケットで、ON/OFFパドルスイッチの会社名【H.T.Paiste Co.】の頭文字をとったモノグラムの "刻印" がかっこいいです。
特に古いモデルのため、電球をねじ込む部分の内部の絶縁体は、当時物らしい(虹色に見えたりする…)天然の鉱物・マイカが使用されている古く珍しいタイプです。(画像有り)
電球は付属致しませんが、口金サイズは日本でごく一般的なE26サイズです。

その直近の【O.C.WHITE CO.】の刻印が入るジョイントパーツ(関節)は、アイアンではなく古いタイプである真鍮製です。ここはオリジナルのチャコールグレーとなり、そこを締めているノブは、もちろんその後の “ウイングナット” ではなく、特に古いO.C.WHITEに装着している “丸ノブ” です。
なんと、この “丸ノブ” 自体は真鍮製が定番ですが、今回はなんとスチール製です。これも初めて見たディテールです。


配線は>> コチラ << のコットン製ブラックをたっぷりと5.5メーター使用しました(配線出口からも2.4メーターの長さがございます)。
コンセントプラグもオリジナルのままかと思いますが、鉄フレームがでボディが保護された非常に珍しいアンティーク・プラグです。



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